大矛おおほこ)” の例文
気がついて、駒にとび乗り、丈八の大矛おおほこをひッさげて広場へ出てみると、そこには曹豹そうひょうに従う裏切者が呂布の軍勢と協力して、魔風の如く働いていた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
虎髯とらひげを逆立て、牡丹ぼたんの如き口を開け、丈八の大矛おおほこを真横に抱えて、近づきざま打ってかかろうとして来る容子。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、一丈八尺の大矛おおほこは、すぐ馬岱の剣をたたき落してしまった。馬岱が恐れて逃げかけると
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「せっかく生捕りにした汝らふたりを、むざむざ帰してたまるものか。兄貴の玄徳が放してもおれは放さん。通れるものなら通ってみろ」と、例の丈八の大矛おおほこをつきつけて云った。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
趙雲はよろいの胸当の下に、三歳の子をかかえながら、悪戦苦闘、次々の線を駆け破って——敵陣の大旆おおはたを切り仆すこと二本、敵の大矛おおほこを奪うこと三条みすじ、名ある大将を斬り捨てることその数も知れず
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丈八の大矛おおほこをふるい、初見参と呶鳴ってかかった。戦うこと十数合
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして大矛おおほこを小脇に横たえ、西のほうを望んでいた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大矛おおほこをさしのべて、許褚の肩先を突いた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)