“大熱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいねつ60.0%
だいねつ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半病人のていだったが、中にも妙子さんは、賊の恐ろしい最期を見て気絶してからというもの、大熱たいねつを出して、寝込んでしまった程だが、それは肉体上のこと、精神的には
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
……じつは、たったひとりの伜が、このほどからの時疫じやみで、昼夜をわかたぬ大熱たいねつ
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
又次郎は久助を遣わして、角蔵一家の様子を窺わせると、角蔵はあの日に沖へ出て、寒い風に吹かれたせいか、夕方から大熱だいねつを発してその後はどっと寝付いている。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
持上偖々昨夜より大熱だいねつにて頭痛甚しく夜通し苦しみたりまことに/\病氣の時のかなしさは獨身者は藥一服いつぷくせんじて呉る人もなく實以てこまり候而て其札の辻よりの御差紙とは何等なんらの御用筋にやと空嘯そらうそぶいて申けるにぞ家主は氣の毒さうに扨々さて/\病中と云とんだ難儀なんぎの事なり又聞のはなしなればしかとは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)