大宮人おほみやびと)” の例文
川成かはなりとか金岡かなをかとか、その外昔の名匠の筆になつた物と申しますと、やれ板戸の梅の花が、月の夜毎に匂つたの、やれ屏風の大宮人おほみやびとが、笛を吹く音さへ聞えたのと
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
百礒城ももしき大宮人おほみやびといとまあれやうめ揷頭かざしてここにつどへる 〔巻十・一八八三〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いつとなく大宮人おほみやびとの恋しきに桜かざしし今日も来にけり
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)
百敷もゝしき大宮人おほみやびとは いとまあれや
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
川成かはなりとか金岡かなをかとか、その外昔の名匠の筆になつた物と申しますと、やれ板戸の梅の花が、月の夜毎に匂つたの、やれ屏風の大宮人おほみやびとが、笛を吹く音さへ聞えたのと
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ささなみの志賀しが辛崎からさきさきくあれど大宮人おほみやびとふねちかねつ 〔巻一・三〇〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)