外妾かこいもの)” の例文
ハイ今開ますと返事して手燭をつけるとか燐寸まっちを探すとかに紛らせて男を逃します逃した上で無ければ決して旦那を入れません(荻)それそうだ、ハテナ外妾かこいもので無し
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
唯に戸締りばかりでは無い外妾かこいものの腹では不意に旦那が戸を叩けば何所からにがすと云う事までも前以て見込を附て有るのですそれ位の見込の附く女で無ければ決してわがかこわれて居る所へ男を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
兎に角自分のうちには羅紗緬類似の女は一人も居ません(荻)イヤサ家に居無くとも外へかこって有れば同じ事では無いか(大)イエ外へ囲って有れば決して此通りの犯罪は出来ません何故というまず外妾かこいものならば其密夫みっぷと何所で逢います(荻)何所とも極らぬけれどそう
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)