塩引しほびき)” の例文
旧字:鹽引
みやことほきよりみつぎたれば塩引しほびきならん。頭骨かしらのほね澄徹すきとほるところを氷頭ひづとてなます也。子をはらゝごといふ、これをしほにしたるも美味びみ也。
なまにてしよくするは○魚軒さしみなますすし也。○る○やくその料理れうりによりて猶あるべし。しほづけにしたるを塩引しほびきまた干鮏からさけといひしも古き事、まへに引たるしよに見えたるがごとし。
女魚めなの大なるにははらゝご一升もあり、小なるは三四合にすぎず。江戸に多くもてあつかふ塩引しほびきしやうするは鰺鮏あぢさけとて、越後の鮏とは一品いつひん別種べつしゆなる物なりと、或物産家あるぶつさんかのいへり。