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堂上方
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どうじょうがた
ふりがな文庫
“
堂上方
(
どうじょうがた
)” の例文
召使っている女中たちの中にも公卿風、これを
堂上方
(
どうじょうがた
)
といっていました。それと大名の武家風とが互いにはっきりと言葉の先にも区別させていました。
私の思い出
(新字新仮名)
/
柳原白蓮
(著)
有難く、おうけいたすべきにはございましょうが、如何せん浅学で、
堂上方
(
どうじょうがた
)
の御格式すらも、よう
弁
(
わきま
)
え申しませぬ。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
老伯爵は眼を
剥
(
む
)
いた。眼を剥く筈だ。花嫁が淫売姿で
堂上方
(
どうじょうがた
)
へ乗込むなんて手は
開闢
(
かいびゃく
)
以来なのだから……。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
まあ半分は
堂上方
(
どうじょうがた
)
の風が身に
沁
(
し
)
みた長袖の
亜流
(
ありゅう
)
に過ぎない。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「なあ坊主、おぬしなどは
狡
(
ずる
)
い奴じゃぞ。——今の世の中で狡い人間は坊主、賢い者は町人、強い者は武家、おろかしき者は
堂上方
(
どうじょうがた
)
。……アハハハ、そじゃないか」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
久能の出入り先で
今大路
(
いまおおじ
)
という
堂上方
(
どうじょうがた
)
の家に
綾姫
(
あやひめ
)
という小鼓に堪能な美人がいた。
あやかしの鼓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
堂上方
(
どうじょうがた
)
はいうに及ばず、諸侯のうちでも、識者とみずから任じおる面々でも、明国と問うても、どんな国がらか、また
暹羅
(
シャム
)
、
呂宋
(
ルソン
)
、
天竺
(
てんじく
)
などを訊ねても、どの辺か、どんな国か、皆目
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“堂上”で始まる語句
堂上
堂上人
堂上家
堂上衆
堂上輩
堂上華族
堂上梅渓家