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坐
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そぞろ
ふりがな文庫
“
坐
(
そぞろ
)” の例文
○
石神川
(
しやくしがわ
)
を収めてまた東に向つて去る。石神川は秋の日の遊びどころとして、
錦繍
(
きんしゆう
)
の眺め、人をして車を停めて
坐
(
そぞろ
)
に愛せしむる滝の川村の流れなり。
水の東京
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
泉原はその
孰
(
いず
)
れにも容易に耳を傾ける事は出来なかったが、たとえ彼を裏切ったとはいえ、目のあたり無惨な最後を遂げた昔の恋人を見ると、
坐
(
そぞろ
)
に涙を催された。
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
警察官をしては
坐
(
そぞろ
)
に嫌疑の
眼
(
まなこ
)
を鋭くさせるような
国貞振
(
くにさだぶ
)
りの
年増盛
(
としまざか
)
りが、まめまめしく台所に働いている姿は勝手口の破れた水障子、引窓の綱、
七輪
(
しちりん
)
、
水瓶
(
みずがめ
)
、
竈
(
かまど
)
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
貫一は目を側めて遊佐が
面
(
おもて
)
を
熟
(
じ
)
と
候
(
うかが
)
へり。その
冷
(
ひややか
)
に鋭き
眼
(
まなこ
)
の光は
異
(
あやし
)
く彼を襲ひて、
坐
(
そぞろ
)
に熱する怒気を忘れしめぬ。遊佐は
忽
(
たちま
)
ち吾に
復
(
かへ
)
れるやうに覚えて、身の
危
(
あやふ
)
きに
処
(
を
)
るを省みたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
坐
漢検準1級
部首:⼟
7画
“坐”を含む語句
跪坐
坐睡
居坐
御坐
正坐
胡坐
対坐
連坐
静坐
大湯坐
打坐
湯坐
對坐
大胡坐
端坐
趺坐
坐蒲団
安坐
兀坐
横坐
...