土塊つちッころ)” の例文
土塊つちッころと人間と同じ様に心得ていると云われたら、其の東山義政のお名前までもけがすような事になって、貴方あんたは済むめえかとかんげえますが、何卒どうかして此の風儀を止めさせてえと思っても
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私が此の二十枚の皿を悉皆みんな打砕ぶっくだいたが、二十人に代って私が一人死ねば、あとの二十人は助かる、それに斯うやって大切でえじな皿だって打砕ぶちくだけばもと土塊つちッころだ、金だって銀だって只形を拵えて
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お説法を聞いて、此の頃少し心も直ってめえりましたから、大勢の人に代って私一人死にます、どうか其の代り、お千代さんを助けてやって下せえまし、親孝行な此様こんな人は国の宝で土塊つちッころとは違います
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)