土台石どだいいし)” の例文
かれは首をひねって、焼跡やけあと四隅よすみにあたるところをシャベルで掘った。下からは土台石どだいいしらしいものが出てきた。その角のところへ、かれは竹を一本たてた。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それが土台石どだいいしの下で、いまだにきていて、よるひるもにらみってたたかっている。へびかえるがおこっていきほのおになって、そらまでちのぼると、こんどはてんみだれる。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
彼は見かけにあわない力を、そのかまきりのようにやせさらばえた身体からひねり出し、鉄の棒をてこにつかって、大きな土台石どだいいしを動かそうとして、一所けんめいやった。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)