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国勝手
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くにがって
ふりがな文庫
“
国勝手
(
くにがって
)” の例文
この頃
国勝手
(
くにがって
)
の議に同意していた人々の
中
(
うち
)
、津軽家の継嗣問題のために罪を獲たものがあって、
彼
(
かの
)
議を唱えた抽斎らは肩身の狭い
念
(
おもい
)
をした。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
先年諸大名の家族が江戸屋敷から解放されて
国勝手
(
くにがって
)
の命令が出たおりに、日比谷にある長州の上屋敷では
表奥
(
おもておく
)
の諸殿を取り払ったから、打ち壊されたのは四方の長屋のみであった。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この年弘前藩では江戸
定府
(
じょうふ
)
を引き上げて、郷国に帰らしむることに決した。抽斎らの
国勝手
(
くにがって
)
の議が、この時に及んで
纔
(
わずか
)
に行われたのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
抽斎が
平生
(
へいぜい
)
の学術上
研鑽
(
けんさん
)
の外に最も多く
思
(
おもい
)
を労したのは何事かと問うたなら、恐らくはその五十二歳にして提起した
国勝手
(
くにがって
)
の議だといわなくてはなるまい。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
勝
常用漢字
小3
部首:⼒
12画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“国”で始まる語句
国
国許
国境
国府津
国中
国是
国府
国手
国人
国土