“定府”の読み方と例文
読み方割合
じょうふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一番はなやかで人の目につくのは、十九になる八重という娘で、これは父が定府じょうふを勤めていて、江戸の女を妻に持って生ませたのである。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
国表では使い難いそうだから江戸へ廻せという程度で、定府じょうふの方に転役させて、何も云わずにいた。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
文久元年、旧同藩士の媒妁をもって同藩士族江戸定府じょうふ土岐太郎八ときたろはちの次女をめとり、れが今の老妻です。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)