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囃方
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はやしかた
ふりがな文庫
“
囃方
(
はやしかた
)” の例文
囃方
(
はやしかた
)
の喜助、それに女が二三人、朝といつても、かなり陽が高くなつてゐるのに、思ひ切つて
自墜落
(
じだらく
)
な風を、ズラリと裏木戸に並べたものです。
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
又は米国に行っている教授の世話で、在留邦人が年中行事として能を催す際に、米人のマダムや令嬢が
囃方
(
はやしかた
)
を受け持つ事にきめている向きがあるという。
能とは何か
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
三味
(
しやみ
)
は幾挺かおもしろい
音
(
ね
)
を合せて、障子に響いて
媚
(
こ
)
びるやうに聞える。急に勇しい太鼓も入つた。時々唄に交つて叫ぶやうに聞えるは、
囃方
(
はやしかた
)
の娘の声であらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
第二に楽器の関係についても能にも芝居にも
囃方
(
はやしかた
)
といふ者がある。その楽器は両者の間に著しい差違があるが、しかし能に用ゐらるる笛、
鼓
(
つづみ
)
、太鼓は芝居にも用ゐられて居る。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
続いて
囃方
(
はやしかた
)
惣踊
(
そうおど
)
り。フト合方が、がらりと替って、楽屋で
三味線
(
さみせん
)
の
音
(
ね
)
を入れた。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
舞台の右手には黒塗の格子があって、その内に
囃方
(
はやしかた
)
がいる。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
囃方
(
はやしかた
)
がおもしろくはやしたてる。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
白象
(
はくざう
)
に乘つた、等身大の菩薩像は、見世物小屋の表の方、
囃方
(
はやしかた
)
の陣取つた中二階の下あたりに据ゑてあります。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
江戸で臨時に雇い入れた
囃方
(
はやしかた
)
と、木戸番の百松だけ、これも相模生れのお松と同郷で、お松には充分気があるようですが、至って無口な上、自分の顔の醜いことを百も承知をしておりますから
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
囃方
(
はやしかた
)
の喜久治夫婦を誘つて、お若さんと四人連れで又出かけましたが、お百合さんは氣分が惡いからと言つて後に殘り、親方の酒の相手をさせられた相ですが、暗くなつてから町内の
丁子湯
(
ちやうじゆ
)
へ入り
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
江戸で臨時に雇入れた
囃方
(
はやしかた
)
と、木戸番の
兎口
(
みつくち
)
の百松だけ、これも相模生れのお松と同郷で、お松には充分氣があるやうですが、至つて無口な上、自分の顏の
醜
(
みにく
)
いことを百も承知をして居りますから
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
囃
漢検1級
部首:⼝
21画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“囃”で始まる語句
囃
囃子
囃子方
囃立
囃子屋台
囃子手
囃子町