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啼音
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なきね
ふりがな文庫
“
啼音
(
なきね
)” の例文
床に
海棠
(
かいどう
)
がいけてあった。春山の
半折
(
はんせつ
)
が懸かっていた。
残鶯
(
ざんおう
)
の
啼音
(
なきね
)
が聞こえて来た。次の部屋で足音がした。
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
禰宜
(
ねぎ
)
の
山辺守人
(
やまのべもりと
)
は、
時鳥
(
ほととぎす
)
や
仏法僧
(
ぶっぽうそう
)
の
啼音
(
なきね
)
ばかりを友として、お宮の脇の小さい社家に住んでいたが、甚助の姿が見えると、かたこと
木履
(
ぼくり
)
の足音をさせて出て来た。
剣の四君子:03 林崎甚助
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
海は、はろばろと
涯
(
はて
)
しもなく、
濃紫
(
こむらさき
)
色にひろがっていて、何処からか、海鳥の
啼音
(
なきね
)
がきこえてくる。
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
かすかなる 鳥の
啼音
(
なきね
)
のつらなれり
蛇の花嫁
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
啼
漢検1級
部首:⼝
12画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“啼”で始まる語句
啼
啼声
啼止
啼泣
啼出
啼立
啼聲
啼鳥
啼廻
啼明