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唖者
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あしゃ
ふりがな文庫
“
唖者
(
あしゃ
)” の例文
四日めに助左衛門は意識を
恢復
(
かいふく
)
した、しかし眼と唇が僅かに動くだけである。殆んど全身が不随のままで、ときどき
唖者
(
あしゃ
)
のような
喉声
(
のどこえ
)
をもらした。
落ち梅記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
最初の計画を
確
(
かた
)
く守って、
唖者
(
あしゃ
)
の如く口をつぐんだまま、遂に一言も物を云おうとはしませんでした。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
反絵は言葉を失った
唖者
(
あしゃ
)
のように、ただその口を動かしながら卑弥呼の顔を見守っていた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
もし、人間の
扮
(
ふん
)
したお園が人形のお園と精密に同じ身ぶりをしたとしたら、それはたぶん
唖者
(
あしゃ
)
のように見えるか、せいぜいで、人形のまねをしている人間としか見えないであろう。
生ける人形
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
かつ子は
唖者
(
あしゃ
)
のように口が重く、話しかけても殆んど返辞をしないが、おたねは返辞を促したためしがない。
季節のない街
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
口をきけば石灰粉がはいるため、
唖者
(
あしゃ
)
のように黙っているし、町の住民たちと交わることもない。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
口をきけば石灰粉がはいるため、
唖者
(
あしゃ
)
のように黙っているし、町の住民たちと交わることもない。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
どろんと濁った
眸子
(
ひとみ
)
、緊りのなくなった、
涎
(
よだれ
)
で濡れて半ば開いている唇、そして時おり歯の間からもれる無意味な、
唖者
(
あしゃ
)
に特有の
喉音
(
こうおん
)
など、すべてが医者の言葉を裏付けているようにみえた。
日本婦道記:二十三年
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
唖
漢検準1級
部首:⼝
10画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“唖”で始まる語句
唖
唖然
唖々
唖女
唖気
唖児
唖鈴
唖子
唖々子
唖妣烟