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吭
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のんど
ふりがな文庫
“
吭
(
のんど
)” の例文
さては
効無
(
かひな
)
き
己
(
おのれ
)
に
憤
(
いかり
)
を
作
(
な
)
して、益す休まず
狂呼
(
きようこ
)
すれば、彼の
吭
(
のんど
)
は終に破れて、
汨然
(
こつぜん
)
として
一涌
(
いちゆう
)
の
鮮紅
(
せんこう
)
を
嘔出
(
はきいだ
)
せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
これまでなりと観念したる白糸は、持ちたる出刃を取り直し、躍り狂う内儀の
吭
(
のんど
)
を
目懸
(
めが
)
けてただ一突きと突きたりしに、
覘
(
ねら
)
いを
外
(
はず
)
して
肩頭
(
かたさき
)
を
刎
(
は
)
ね
斫
(
き
)
りたり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
われは嘗て我才の戲場に
宜
(
よろし
)
くして、我
吭
(
のんど
)
の喝采を博するに足るを
驗
(
ため
)
し得たれば、一たび意を決して俳優の群に投ぜば、多少の發展を見んこと
難
(
かた
)
からざるべし。ベルナルドオ畢竟
何爲者
(
なにするもの
)
ぞ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
吭
(
のんど
)
は又
塞
(
ふさが
)
りて、
銕丸
(
てつがん
)
を
啣
(
ふく
)
める
想
(
おもひ
)
。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
吭
漢検1級
部首:⼝
7画
“吭”を含む語句
喉吭
吭笛
吭迫
咽吭