“古屏風”の読み方と例文
読み方割合
ふるびょうぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あのあたりは冬籠ふゆごもりの雪の中で、可心——という俳人が手づくろいに古屏風ふるびょうぶの張替をしようとして——(北枝編——卯辰うたつ集)——が、屏風の下張りに残っていたのを発見して
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はテーブルの両方に二つの椅子を置き、炭火の中にのみを置きかえ、暖炉の前に古屏風ふるびょうぶを立てて火鉢ひばちを隠し、それからなわの積んである片すみに行き、そこに何か調べるようなふうに身をかがめた。