フレンド)” の例文
で、僕もかうして窮迫してをる際ぢやから、憂を分つ親友の一人は誠欲いのじや、昔の間貫一のやうなフレンドが有つたらばと思はん事は無い。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
然し、僕が棄てても棄てんでも、そんな事に君は痛痒つうようを感ずるぢやなからうけれど、僕は僕で、フレンドの徳義としてとにかく一旦は棄てんで訪ねて来た。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
如何いかに高利貸の悪むべきかを知つてをるだけ、僕はますまフレンドおもふのじや。その昔のフレンド今日こんにちの高利貸——その悪むべき高利貸! 吾又何をか言はんじや
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)