厭勝まじない)” の例文
例えば魔法の中で最も小さな一部の厭勝まじないの術の中の、そのまた小さな一部のマジックスクェアーの如きは、まことに言うに足らぬものである。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もろもろ厭勝まじないを行いその侵入をふせぎ、田畠には彼が作物を損じに来る時、その眼と面を傷つくるよう竹槍をひそかに植うる。
我邦わがくにでの魔法の歴史を一瞥して見よう。先ず上古において厭勝まじないの術があった。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これは兎害を厭勝まじないのため兎を射る真似をしたのだろ。
手頸てくびには風邪ひかぬ厭勝まじないというなる黒き草綿糸もめんいとかけたるが立出でたり。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)