“卯薔薇”の読み方と例文
読み方割合
うばら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少女たちが瘠せ細りながらも神経がやや脂肪づき、かく卯薔薇うばらほどの花になつて咲く年齢になつても、明子だけは依然色をくした蕁麻いらくさとして残つた。
青いポアン (新字旧仮名) / 神西清(著)
季節は卯薔薇うばらの花乱れ咲く春、それも極くのどかなひるさがりと思ひたい。霧の深い秋のことではなかつたらう。アスカムのとしは三十六か七か、それにしては悠々たる足どり。やがて城を登る。
ジェイン・グレイ遺文 (新字旧仮名) / 神西清(著)