“卯太郎”の読み方と例文
読み方割合
うたろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卯太郎うたろうという老人だ。彼自身も、自分の所有地は、S町の方に田が二段歩あるだけだった。ほかはすべてトシエの家の小作をしている。貧乏人にちがいなかった。
浮動する地価 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
父卯八や、兄卯太郎うたろうは、先方の莫大な財産に、食指がうごかないでもなかったので
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
大工の卯太郎うたろううさぎの刺青をれば牛右衞門うしえもんは牛を刺り、寅右衞門とらえもんは虎を刺り、皆紅差べにざしの錦絵にしきえのような刺青を刺り、亥太郎は猪の刺青を刺りましたが、此の亥太郎は十二人のうちでも一番強く
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)