“卑(さげす)” の例文
彼(ああ)なって斯(こ)うなったという筋道を知っているが為に、人を卑(さげす)んでそんなことを言うが、仮令見る影もない貧乏な生計(くらし)をして来ようとも、また其の間が何ういう関係であったろうとも
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
郷士の、紙漉(かみすき)武士の、土百姓のと、卑(さげす)まれておるが、器量の点でなら、家中、誰が吾々若者に歯が立つ。わしは、必ずしも、栄達を望まんが、そういう輩に十分の器量を見せてやりたい。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)