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升屋
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ますや
ふりがな文庫
“
升屋
(
ますや
)” の例文
撞木町の
升屋
(
ますや
)
の提灯をさげた若い者が、駕籠を連ねて、迎えに出ていた。
妓
(
おんな
)
たちは、それへ乗ったが、内蔵助は、
酔眼
(
すいがん
)
をみはって
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この大河
今蔵
(
いまぞう
)
、恐らく今時分やはり同じように噂せられているかも知れない。「時に大河はどうしたろう」
升屋
(
ますや
)
の老人口をきる。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼は、
素直
(
すなお
)
に伝右衛門の意をむかえて、当時内蔵助が
仇家
(
きゅうか
)
の
細作
(
さいさく
)
を欺くために、
法衣
(
ころも
)
をまとって
升屋
(
ますや
)
の
夕霧
(
ゆうぎり
)
のもとへ通いつめた話を、事明細に話して聞かせた。
或日の大石内蔵助
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
升屋
(
ますや
)
というは眺望の好い温泉宿だ。湯川の流れる音が聞える楼上で、私達の学校の校長の細君が十四五人ばかりの女生徒を連れて来ているのに逢った。この娘達も私が余暇に教えに行く方の生徒だ。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
升屋
(
ますや
)
が
懸
(
かけ
)
はまだ寄越さんかい。」
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
『おいらは毎晩
逆上
(
のぼ
)
せる薬を四合
瓶
(
びん
)
へ一本ずつ
升屋
(
ますや
)
から買って飲むが一向鉄道
往生
(
おうじょう
)
をやらかす気にならねエハハハハ』
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
校舎落成のこと、その落成式の光景、
升屋
(
ますや
)
の老人のよろこぶ顔までが目に浮んで来る。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
升
常用漢字
中学
部首:⼗
4画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“升屋”で始まる語句
升屋祝阿彌