“ますや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
升屋31.6%
桝屋26.3%
枡屋21.1%
増屋15.8%
舛屋5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この大河今蔵いまぞう、恐らく今時分やはり同じように噂せられているかも知れない。「時に大河はどうしたろう」升屋ますやの老人口をきる。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
する桝屋ますや久藏と云者と尋ねしに其頃新店なれども評判ひやうばんよきにや直に知ければ吾助は大いによろこまづ見世みせに行て樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「うん、角屋の前に枡屋ますやという宿屋があるだろう。あの表二階をかりて、障子しょうじへ穴をあけて、見ているのさ」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「お前は、増屋ますやの養子徳之助とくのすけ、——こっちはおとみというんだってね」
(俺を釣ろうとの計画とも見えれば、連続的偶然の出来事とも見える)旅籠屋舛屋ますやへ帰ってからも、貝十郎は考え込んだ。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)