つのり)” の例文
付け種々に惡口申つのり候何分勘辨かんべんなりがたく久兵衞を切捨んと存じ候をり御加役方笠原久米之進殿に召捕れかく繩目なはめ恥辱ちじよく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
時下寒氣相つのり申候處、御一同樣先以御機嫌能御暮被遊候由、幸賀之至り此事に奉存上候。隨而私事無異消光仕居候間、乍恐左樣御安心可成候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
初め立戻り皆々はたへ集まりぬ此時左京は大膳に向ひ貴殿の御異見ごいけんしたがはず我意がいつのりて參りしか此雪で往來には半人はんにん旅客りよかくもなし夫ゆゑ諸方しよはう駈廻かけまはり漸く一人の旅人たびびと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)