“効(きき)” の例文
旧字:效
蘭薬の効(きき)めは覿面(てきめん)。枕に顔をつけると一緒に、新九郎の頬から髪のあたり、生色失せて真っ白となった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもその恵みの効(きき)めたるや、僅か一日というのでは全く話にもならない。
亡び行く国土 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
その手段として撰んだうちで、一番効(きき)めがあったのは浮気をすることだったんですの。男から男へ渡り歩るくのを凝と眺めているのは、小田切さんにとっては実に辛かったらしゅうございます。
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
傷口は浅いようだったが、薬の効(きき)めはなかなか顕(あらわ)れない。関平や幕僚たちは、努めて彼をなだめ、関羽が短慮に逸(はや)らないように、陣外の矢たけびなども、なるべく耳に知れないように、注意していた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)