-
トップ
>
-
劔道
>
-
けんだう
止められ
劔道御指南下され候樣にと
強て申けるゆゑ半四郎も
據ろなく然らば四十九日の立迄は
滯留せんとて此所に止まり養父の門弟に
稽古を
察し是々御浪人我等は此樣に見苦しき
身形故定めて
不審き者と
思されんが必ず御心配なさるに及ばず某は
讃州丸龜に住居なす後藤半四郎
秀國とて
劔道指南を
只管頼みしに重四郎も
辭み難く承知せしかば此より畔倉を
師匠として主用の
間には
劔道をぞ
學びける是に因て重四郎も毎度
穀屋へ出入致しける處に主平兵衞は殊の外
圍碁を