“切迫詰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せっぱつま50.0%
せつぱつま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切迫詰せっぱつまって、いざ、と首の座に押直る時には、たとい場処ところが離れていても、きっと貴女の姿が来て、私を助けてくれるッて事を、堅くね、心の底に、たしかに信仰していたんだね。
女客 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
えゝ命から次の大事なものでもよんどころない、ういう切迫詰せっぱつまりになって、人の手に観音様が入ってしまうのは、親子三人神仏かみほとけにも見離されたと諦めて、お上げ申さなければ話が落着おちつかねえではないか
あの眼、あの眼、あの切迫詰せつぱつまつた眼の光、……ぢつと凝視みつめてゐるうちに私の瞳は未だ曾て見たことのない皮肉な微笑と燃え上る憎悪と怒とに顫へて来た。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
池上氏は大阪市長として考へなければならない、切迫詰せつぱつまつた多くの問題をつてゐる。さうかといつて、その合間合間に下級吏員や椎茸の値段を考へたところで少しも差支さしつかへはない。