“せっぱつま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切迫詰66.7%
切羽詰33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切迫詰せっぱつまって、いざ、と首の座に押直る時には、たとい場処ところが離れていても、きっと貴女の姿が来て、私を助けてくれるッて事を、堅くね、心の底に、たしかに信仰していたんだね。
女客 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
えゝ命から次の大事なものでもよんどころない、ういう切迫詰せっぱつまりになって、人の手に観音様が入ってしまうのは、親子三人神仏かみほとけにも見離されたと諦めて、お上げ申さなければ話が落着おちつかねえではないか
虎「棟梁、フヽフン、の子も苦しまぎれに往生して、親の為になる事なら旦那を取ろうと得心をしたよ、ちょいと今あの子も切迫詰せっぱつまり、明日あすに困る事があるのだが、拾円のお金をっておくれな」
生活が切羽詰せっぱつまっているものに、正しい自覚のなんのと、そんな緩慢な沙汰さたではない、とこう考えていらっしゃると存じますが、それを、もう一歩進んで考えていただきとうございます。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)