“切迫塞”の読み方と例文
読み方割合
せつぱつま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
強い色彩の種々の建物などを眺めて、取り留めもない、切迫塞せつぱつまつた苦痛に襲れてゐた事などが、うやらずつと昔の事、否、他人の事の樣に思はれる。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それは去年の七月の末加藤との縁談が切迫塞せつぱつまつて、清子がとあるやしろの杜に信吾を呼び出した折のこと。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
駈足をしてる様ないそがしい人々、さては、濁つた大川を上り下りの川蒸気、川の向岸むかうに立列んだ、強い色彩いろ種々いろいろの建物、などを眺めて、取留とりとめもない、切迫塞せつぱつまつた苦痛くるしみおそはれてゐた事などが
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)