“分（ぶり）” の例文

「ほしそうに見えるかい。まあよそう。そのかわり来る前の日と、帰った日は、二日分（ぶり）のむのだからね。ははははは」

小説　不如帰　 (新字新仮名) ／ 徳冨蘆花(著)

「俺もチイッと飲み足らんと思うておったれあ、今の喧嘩でポオッとして来た。二合分（ぶり）ぐらいあったぞ、箒売のアタマが……オット今の丼をば忘れて来た」

近世快人伝 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

“分”の意味

《名詞》

（ブン） 分け与えられたもの。わけまえ。

（ブン) 金額や時間、労力などに相当するもの。

（ブン） 立場や身分。分際。

（ブン) 物事の様子・状態。

（ブン) ことの範囲。

（ブ） 立場や身分。身の程。

（ブ） うまくいく可能性。有利性。勝敗の比率。

（ブ） 利益の上がりやすさ。儲けの比率。
《助数詞》

（フン）時間の単位。60秒＝1分、60分＝1時間。読みは直前の数詞の音に合わせフン、ブン、プンと変化する。

（フン）角度の単位。60秒＝1分、60分＝1度。読みは上に同じ。

（ブ）ある単位の十分の一の大きさ。古い時代には、単位数に満たない端数を単位の後ろに10分の1の単位ごとに分、100分の1を厘……などであらわした。

(ブ） 江戸時代の貨幣単位。一両の4分の1をあらわす。
(出典:Wiktionary)

“分”の解説

分（ふん、en: minute）、単位記号 min は、時間の非SI単位であり、60秒に等しい。分は、国際単位系 (SI) ではSI併用単位（国際単位系 (SI) と併用できる非SI単位）となっている。計量法では、時間の法定計量単位の一つである。
(出典:Wikipedia)

分	常用漢字 小２ 部首:⼑ 4画