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出来合
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できあい
ふりがな文庫
“
出来合
(
できあい
)” の例文
旧字:
出來合
第一、西洋の帳面を摸製するにやすく、あるいは摸製せざるも
出来合
(
できあい
)
の売物もあり。第二、文字こまかに帳面薄くして取扱に便利なり。
小学教育の事
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
逃げた女の
出来合
(
できあい
)
文句よ、あっちへ行って肘をくったから、こっちへコロコロ戻りますなんて、そうは問屋でおろさねえ
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ベッドにしろ、
出来合
(
できあい
)
ではあったけれど、馬鹿馬鹿しく高価な品を、惜し気もなく買入れた。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
椿岳は着物ばかりでなく、そこらで売ってる
仕入物
(
しいれもの
)
が何でも嫌いで皆
手細工
(
てざいく
)
であった。
紙入
(
かみいれ
)
や銭入も決して袋物屋の
出来合
(
できあい
)
を使わないで、
手近
(
てぢか
)
にあり合せた袋で間に合わしていた。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
今取り出して来たという風に、
出来合
(
できあい
)
以上の
旨
(
うま
)
さがあるので、
紋切形
(
もんきりがた
)
とは無論思わないけれども、
幾代
(
いくだい
)
もかかって辞令の練習を積んだ巧みが、その底に
潜
(
ひそ
)
んでいるとしか受取れなかった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
そうして、
喧
(
やかま
)
しい
饒舌
(
じょうぜつ
)
や
空
(
むな
)
しい多言は、幻影を実有のごとくに語るのである。しかし、我々はかかる「
出来合
(
できあい
)
」の類概念によって取交される flatus vocis に迷わされてはならぬ。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
後には手数を省くためニのような
出来合
(
できあい
)
のシャパロンが出来た。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“出来合”で始まる語句
出来合之団扇