“凄色”の読み方と例文
読み方割合
せいしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若僧の眼はようように鋭き凄色を帯び、妙念は怪しき焔を吐くばかりの姿して次第にり迫る。さらに長き期待の堪うべからざるがごときの緊張。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
戸の間から、外の暗澹たる凄色が、悪魔の口のように見えた。えたける風の中に、まっ青な稲光りが明滅していた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前田陣の前衛は——いや中軍の近くまでも、敗走して来る佐久間勢のきや血まみれをれて、見るまに、砂塵の渦となり、濛々たる凄色にくるまれた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)