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冠者
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かんじゃ
ふりがな文庫
“
冠者
(
かんじゃ
)” の例文
「自分の参る番であったが、渋谷殿を誘うて来た道の都合で、箱田の
冠者
(
かんじゃ
)
に行ってもろうた。もうやがてお連れして見えるだろう」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
石巻の宿まであずけ置いたということだったが、そうだ、何といったかな、その宿の名は——そうそう、田代の
冠者
(
かんじゃ
)
で覚えている、田代屋というのだ、その石巻の田代屋というのへ
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
さて約束は
定
(
きま
)
った、権右衛門どのは猿面
冠者
(
かんじゃ
)
が太閤になったような大恐悦で
艶妖記:忍術千一夜 第一話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
曰く、
暮春
(
ぼしゅん
)
春服既に成り、
冠者
(
かんじゃ
)
五、六人、
童子
(
どうじ
)
六、七人を得て、
沂
(
き
)
(水の上)に
沿
(
そ
)
(浴)い
舞雩
(
ぶう
)
(の下)に
風
(
いた
)
り詠じて帰らん。夫子
喟然
(
きぜん
)
として嘆じて曰く、吾は点に
与
(
くみ
)
せん。三子者出でて
曾皙
(
そうせき
)
後
(
おく
)
る。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
「これは、毛利
冠者
(
かんじゃ
)
頼隆と申されて、あなた様の
亡父
(
ちち
)
義朝公の伯父君にあたるお方の
遺子
(
わすれがたみ
)
でお
在
(
わ
)
せられる」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
番の武士にどなられると、
二十歳
(
はたち
)
ばかりの小づくりな
冠者
(
かんじゃ
)
が
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
六浦
(
むつら
)
ノ
冠者
(
かんじゃ
)
一郎丸」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“冠者”の意味
《名詞》
冠 者 (かざ, かじゃ, かんざ, かんじゃ)
元服を済ませて、冠を載せている少年。
六位で無官の人。
召し使いの若者。
(出典:Wiktionary)
冠
常用漢字
中学
部首:⼍
9画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“冠者”で始まる語句
冠者袴
冠者輩
冠者光義