入要いりよう)” の例文
ぜんやお皿は中川君から借りて来たしとほか入要いりようの者は何だろう。オーそうだっけ、僕の家にはまだお客の夜被蒲団よぎふとんが一つもない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「いつか私の財産をあなたの名にした時、あなたはそうおっしゃったわね、もしお前がどれだけでも入要いりようになったら、そう云えって……」
黄色な顔 (新字新仮名) / アーサー・コナン・ドイル(著)
また、いくらかでも稼業かぎょうが立ちなおってきたら、根こそぎ手放してもよいのだ。こう思って、その後家さんの金の中から入要いりような分だけ借りておいたのだ。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「お待ちなさいまし、お入要いりようの品はこれでしょう」
江戸の火術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
入要いりようがあったらいつでもそう言ってよこしなさい。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)