僕婢ぼくひ)” の例文
しかし彼らが園丁えんてい僕婢ぼくひ、等を養うことによって、彼らの収入の支出上直接に労働を使用する限りにおいて、彼らはその作用を蒙るであろう。
僕婢ぼくひ日傭ひやとい労働者、小作人及び総ての女子等、約言すれば他人より「食物及び保護」を受くる総ての人々を国民とは認めず、単に国家補助員と見做みなしていた」というのは
さくき、花をくうし香をくような事は僕婢ぼくひの為すがままに任せていたが、僧をひつぎおさめることは、其命を下さなかったから誰も手をつけるものは無かった。一日過ぎ、二日過ぎた。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
佐保子さほこが私を敵視するやうになり、この間まで僕婢ぼくひのやうであつた兄弟達が物とも思はなくなつたのに、いきどほつてます/\横道へねじれて行つたのも、その時には是非もないことだつたのです。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)