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停留場
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ていりゅうば
ふりがな文庫
“
停留場
(
ていりゅうば
)” の例文
自分たちは
外套
(
がいとう
)
の肩をすり合せるようにして、心もち足を早めながら、
大手町
(
おおてまち
)
の
停留場
(
ていりゅうば
)
を通りこすまでは、ほとんど
一言
(
ひとこと
)
もきかずにいた。
毛利先生
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
小泉純一は
芝日蔭町
(
しばひかげちょう
)
の宿屋を出て、東京方眼図を片手に人にうるさく問うて、新橋
停留場
(
ていりゅうば
)
から上野行の電車に乗った。目まぐろしい
須田町
(
すだちょう
)
の乗換も無事に済んだ。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それから
停留場
(
ていりゅうば
)
へ来て見ると、赤電車が出ようとするところじゃありませんか、急いで
後
(
うしろ
)
から飛び乗って、見ると、三人の客がいるのですよ、酒に酔ってるし、どんな客がいるのか
雪の夜の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
俊助は軽蔑とも同情とも判然しない一種の感情に動かされながら
三度
(
みたび
)
こう呟いて、クラブ
洗粉
(
あらいこ
)
の広告電燈が目まぐるしく明滅する下を、静に赤い
停留場
(
ていりゅうば
)
の柱の方へ歩き出した。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
初子
(
はつこ
)
と
辰子
(
たつこ
)
とを載せた
上野行
(
うえのゆき
)
の電車は、半面に春の夕日を帯びて、静に
停留場
(
ていりゅうば
)
から動き出した。
俊助
(
しゅんすけ
)
はちょいと
角帽
(
かくぼう
)
をとって、窓の内の
吊皮
(
つりかわ
)
にすがっている二人の女に
会釈
(
えしゃく
)
をした。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“停留場”の意味
《名詞》
(context、transport) バス、路面電車などが乗客の乗降に停車するために設置される一定の場所。停留所。
(出典:Wiktionary)
停
常用漢字
小5
部首:⼈
11画
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“停留”で始まる語句
停留所