“ていりゅうば”の漢字の書き方と例文
語句割合
停留場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俊助は軽蔑とも同情とも判然しない一種の感情に動かされながら三度みたびこう呟いて、クラブ洗粉あらいこの広告電燈が目まぐるしく明滅する下を、静に赤い停留場ていりゅうばの柱の方へ歩き出した。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
初子はつこ辰子たつことを載せた上野行うえのゆきの電車は、半面に春の夕日を帯びて、静に停留場ていりゅうばから動き出した。俊助しゅんすけはちょいと角帽かくぼうをとって、窓の内の吊皮つりかわにすがっている二人の女に会釈えしゃくをした。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)