俊髦しゅんぼう)” の例文
且つ天下の英才俊髦しゅんぼうはほとんど悉く下院に集まって居る実状なるが故に、下院の決定に最終の権威を付与してもさしたる不都合はないという点である。
そもそも富士男君の寛仁大度かんじんたいど、ゴルドン君の慎重熟慮しんちょうじゅくりょ、ドノバン君の勇邁不屈ゆうまいふくつ、その他諸君の沈毅ちんきにして明知めいちなる、じつに前代未聞ぜんだいみもん俊髦しゅんぼうであります。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
晩年こそ謹厳いやしくもされなかった大御所おおごしょ古稀庵こきあん老人でさえ、ダンス熱に夢中になって、山県のやり踊りの名さえ残した時代、上流の俊髦しゅんぼう前光卿は沐猴もくこうかんしたのは違う大宮人おおみやびと
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
四方の英才俊髦しゅんぼう一時に崛起くっきして雄を競うていた。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)