佐藤春夫さとうはるを)” の例文
問 佐藤春夫さとうはるを氏は風流を感覚だと云ひ、久米正雄くめまさを氏はそれを意志だと云つて居ますが、それにいてのお考は如何いかがでせうか。
東西問答 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
デ・クインシイが「阿片アヘン喫煙者の懺悔ざんげ」は、さきに佐藤春夫さとうはるを氏をして「指紋しもん」の奇文を成さしめたり。
「歌よみに与ふる書」の論鋒破竹はちくの如きは言ふを待たず。小説戯曲とうを論ずるも、今なほ僕等に適切なるものあり。こはひとり僕のみならず、佐藤春夫さとうはるをまた力説りよくせつする所。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これにあつめてあるのは国木田独歩くにきだどつぽ夏目漱石なつめそうせき森鴎外もりおうぐわい鈴木三重吉すずきみへきち武者小路実篤むしやのこうぢさねあつ有島武郎ありしまたけを長与善郎ながよよしを志賀直哉しがなほや千家元麿せんけもとまろ江馬修えましう江口渙えぐちくわん菊池寛きくちくわん佐藤春夫さとうはるを加藤武雄かとうたけを、僕、この十五人
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)