乾葡萄ほしぶどう)” の例文
御飯の方もペラオ飯の通りにお米をバターでいためて乾葡萄ほしぶどう即ちカレンズをバラバラと混ぜてスープをして塩で味つけて煮ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
白砂糖あるいは乾葡萄ほしぶどうなどを貰いました時分には必ず其家そこへ持って行ってやるものですから、子供達は大変な喜びで
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
店では一人、愉快な血色のよい母親らしい様子の女が、竈から今取り出したばかりの甘パンを——大きくふくれた、乾葡萄ほしぶどうの入った甘パンの大皿を、窓をさし入れているところでした。
まるで乾葡萄ほしぶどうを食いすぎた時みたいな嫌な気持がした、と答えている。
彼は前からそこいら中の店で眼をつけておいた品物を矢鱈無性に買いこんだものだ——馬の頸圏くびわ、香錠、保姆にやるハンカチ、種馬、乾葡萄ほしぶどう、銀製の洗面器、オランダ織の麻布、上等の小麦粉、煙草
乾葡萄ほしぶどうもいれましょうね」
キャラコさん:08 月光曲 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そこへ今のパンをよく絞って加減かげんに入れてなお乾葡萄ほしぶどうやレモンの皮があればそれも入れるとようございますが無くっても構いません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
また税関のある地方からは珊瑚珠さんごじゅ、宝石、布類、羅紗らしゃきぬ及び乾葡萄ほしぶどう乾桃ほしもも乾棗ほしなつめ類、また地方によっては皮あるいは宝鹿ほうろく血角けっかくを納めるところもある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
第三十五 同じくカレンズ入り は今の品物を最初に玉子と砂糖とバターと混ぜる時大匙一杯の乾葡萄ほしぶどうを加えて今の通りの順序に揚げます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
乾葡萄ほしぶどう、乾桃、乾棗ほしなつめ及び薬種その他宝石類では金剛石こんごうせき瑠璃るり𤥭琥しゃこ瑪瑙めのう琥珀こはく類であるが、なかんずくその大部分を占めて居るものは珊瑚珠さんごじゅというもとどりを飾る宝石である。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)