乘越とびこ)” の例文
新字:乗越
けだし、せずして、ひと宙返ちうがへりをして車夫わかいしゆあたま乘越とびこしたのである。はらふほどすなもつかない、が、れはあと悚然ぞつとした。……じつところいまでもまだ吃驚びつくりしてゐる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)