“久子”の読み方と例文
読み方割合
ひさこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正儀まさのり、正秀、正平、留守の兄弟たちも、俯向うつむきがちに母に従って来た。従者や老臣は涙を拭うていたが、久子ひさこの面にも、兄弟たちの眼にも、涙はなかった。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女先生の名は大石久子ひさこ。湖のような入り江の向こう岸の、大きな一本松のある村の生まれである。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
その列を前に、戦住居いくさずまい伽藍がらんをうしろに、故楠木判官正成くすのきほうがんまさしげの妻、未亡人の久子ひさこは、相対して立っていた。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)