“正儀”の読み方と例文
読み方割合
まさのり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十余年を積んで良人に恥じぬ若人と育てあげた正行と正時を、還らぬ戦場へ送ってからは、正儀まさのりには、母の年輪としわが改めてかぞえられた。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一番目は楠正儀まさのりと熊王丸とを取扱った史劇で、楠が青柳、熊王が川上、侍女千代野が藤沢という役割であったが、これまで「板垣君遭難実記いたがきくんそうなんじっき
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さてそれから今の楠正儀まさのりが世継ぎをいたし、私の親をまさしげが扱ってくれたと同じように大事に扱ってくれまして、互に頼みに思いながら暮していましたが、世間の噂では
三人法師 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)