“主屋”の読み方と例文
読み方割合
おもや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杜氏はまた主屋おもやの方へ行った。ところが、今度は、なかなか帰って来なかった。障子の破れから寒い風が砂を吹きこんできた。ひどい西風だった。
砂糖泥棒 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
……爺の左近は正成が見終った沢山な簿冊ぼさつを両手にかかえてひとまずそこをさがってきた。そして納戸なんどへむかって主屋おもやの大廊下をまがりかけると
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて三人は主屋おもやを抜け、ギヤマン室をつないでいる、長い廻廊へ現われた。やがて三人は見えなくなった。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)