中氣ちうき)” の例文
新字:中気
引つゝ阿部川宿のたくいたり見るに母は中氣ちうきにて手足かなはず一人の娘を相手あひて難儀なんぎの樣子なり娘お節は母に向ひ右の次第を委細くはしく話せば母は大いに驚きかつよろこび九助に逢てあつく禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
去年の春から輕い中氣ちうきで寢込んでしまひ、子分達の離散を防ぐため皆のものに勸められて、出戻りの娘お品が、女だてらに十手捕繩を預かり、辛くも父親の代理を勤めて居る有樣だつたのです。