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両班
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ヤンパン
ふりがな文庫
“
両班
(
ヤンパン
)” の例文
その宰相の家には
宣揚
(
せんよう
)
と云う
独
(
ひと
)
り
児
(
ご
)
の秀才があったが、それが十八歳になると父の宰相は、同族の
両班
(
ヤンパン
)
の家から一人の女を見つけて来てそれを我が児の嫁にした。
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
今さら、朝鮮あたりの娘のことをここに引き合いに出すのもすこし突然ではあるが、
両班
(
ヤンパン
)
という階級の娘の嫁に行く夜を見たという人の話にはこんなことがある。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
趙の父親は元来昔からの家柄の紳士で、韓国時代には相当な官吏をしていたものらしい。そうして、職を辞した今も、いわゆる
両班
(
ヤンパン
)
で、その経済的に豊かなことは息子の服装からでも分った。
虎狩
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
夫人の実父の老
両班
(
ヤンパン
)
は、いきなり腰の刀を抜いて夫人の
咽喉元
(
のどもと
)
を刺した。
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
風俗も異なり習慣も異なる朝鮮の
両班
(
ヤンパン
)
と、木曾の
旧
(
ふる
)
い本陣とは一緒にはならないが、しかし青山の家でもやはりその「見るな」で、娘お粂に
白無垢
(
しろむく
)
をまとわせ、白の綿帽子をかぶらせることにして
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“両班”の解説
両班(りょうはん、양반〈ヤンバン・韓国〉、량반〈リャンバン・北朝鮮〉)は、高麗、李氏朝鮮王朝時代の官僚機構・支配機構を担った支配階級の身分のこと。士大夫と言われる階層とこの身分とはほぼ同一である。
李氏朝鮮王朝時代には、良民(両班、中人、常民)と賤民(奴婢、白丁)に分けられる朝鮮王族以外の身分階級の最上位に位置していた貴族階級に相当する。
(出典:Wikipedia)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
班
常用漢字
小6
部首:⽟
10画
“両”で始まる語句
両
両親
両人
両手
両方
両肱
両側
両眼
両国
両掌