不屆ふとどき)” の例文
新字:不届
「もし天若日子が命令通りに亂暴な神を射た矢が來たのなら、天若日子に當ることなかれ。そうでなくてもし不屆ふとどきな心があるなら天若日子はこの矢で死んでしまえ」
いつは訴訟うつたへ出る條不屆ふとどき至極しごくなりとにらまれけるに兩人ハツと云てふるへ出せしがお深は猶強情がうじやう假令たとへ渠等かれら何と申上候共九助と節の不義致せし事は相違御座なくと何かまだ云んとするを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
も呼れて五百兩の盜賊たうぞく相知あひしれしにより人違ひとちがひにて是迄雲源をくるしめ候あひだ其代そのかはり雲源を宜敷よろしく扶持ふち致すべしと申渡され雲源は出牢しゆつらうとなり利兵衞は得意を吉三郎に返さゞるだん不屆ふとどきなれば身代を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)