トップ
>
不埒千万
>
ふらちせんばん
ふりがな文庫
“
不埒千万
(
ふらちせんばん
)” の例文
嗚呼、
斯
(
か
)
かる有様では、最早永久に早慶試合の復活は絶望と見るの他はあるまい。
嘆又嘆
(
たんまたゝん
)
!学生界の為に
此様
(
こん
)
な
不埒千万
(
ふらちせんばん
)
な事はない。
野球界奇怪事 早慶紛争回顧録
(新字旧仮名)
/
吉岡信敬
(著)
むかしはトウビョウつきを政府へ呼び出だし、裁判所にて、「その方は畜生の分際として人につくなどは
不埒千万
(
ふらちせんばん
)
である。早く出て行け」
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
「つまり、いたずら者の本家本元は薩摩だ、薩摩というやつは実に
不埒千万
(
ふらちせんばん
)
なやつだ、その薩摩を取って押えて、ふかしたり、焼いたりしてしまいたいものだ」
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それには判事が犬主を
喚
(
よ
)
んで、回教の信弟子に限った葬礼を不浄極まる犬に施すは
不埒千万
(
ふらちせんばん
)
だ、七睡人の犬もオザイルの驢もかつてかかる栄遇を
享
(
う
)
けたと聞かぬと叱ると
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
悪い心持のする景色ではあるまい。誰だって高慢税は出したかろうではないか。自分も高慢税は沢山出したい。が、
不埒千万
(
ふらちせんばん
)
、人生五十年過ぎてもまだ滞納とは
怪
(
け
)
しからぬものだ。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「今日はどうだったい。由雄さんが何とか云やしなかったかね。おおかたぐずぐず云ったんだろう。おれが病気で寝ているのに貴様一人
芝居
(
しばや
)
へ行くなんて
不埒千万
(
ふらちせんばん
)
だとか何とか。え? きっとそうだろう」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
とり持つなんて、
不埒千万
(
ふらちせんばん
)
だ
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
背負
(
しょ
)
い込んで来て、それでなにくわん
面
(
かお
)
をして口を拭っているところなんぞは
不埒千万
(
ふらちせんばん
)
だ、なあ、福
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「君を掠奪して、こんなところへ連れ込んだ
不埒千万
(
ふらちせんばん
)
な奴じゃないか」
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
埒
漢検1級
部首:⼟
10画
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
“不埒”で始まる語句
不埒
不埒者
不埒者奴
不埒者様
不埒至極