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下脣
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したくちびる
ふりがな文庫
“
下脣
(
したくちびる
)” の例文
フランスの寺院にある浮き彫りを見た者は、賢い童貞らが不潔な娘らをながめながら、
下脣
(
したくちびる
)
をとがらしているのを思い起こすだろう。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
顋
(
あご
)
だけ見えて顔は見えない。どうかして顔が見たいものだ。あ。
下脣
(
したくちびる
)
が見える。右の口角から血が糸のように一筋流れている。
鼠坂
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ポケットの中に両手を握りしめ、小鳥のように首を振り、
下脣
(
したくちびる
)
をつき出して
慧敏
(
けいびん
)
らしい
脹
(
ふく
)
れ
面
(
つら
)
をした。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
直接の見地から見れば、民主主義の兵士であり、同時代の機運を離れて見れば、理想に仕える牧師であった。深い
瞳
(
ひとみ
)
と、少し赤い
眼瞼
(
まぶた
)
と、すぐに人を軽蔑しそうな厚い
下脣
(
したくちびる
)
と、高い額とを持っていた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
院長は
躊躇
(
ちゅうちょ
)
するように
下脣
(
したくちびる
)
をとがらしたが、やがて言い出した。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
テナルディエは妙に首をひねりながら
下脣
(
したくちびる
)
をつき出した。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
脣
漢検1級
部首:⾁
11画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕