下呂げろ)” の例文
ドシャブリのクラヤミに下呂げろへついた。長い梅雨のあとに更に昨日来の豪雨で、谷はあふれ、発電に支障してか、停電でもあった。
飛騨の顔 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
それでも旅人の姿が全く絶えるほどの日はなく、雪もさほど深くはない。中津川より下呂げろまで十二里である。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そんなことから又少しずつ座談のりが戻って行って、岐阜県下の名所旧蹟の話、日本ライン、下呂げろ温泉、養老の滝の話、昨夜の蛍狩の話など、ぽつぽつと取り交されたが
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
昨夜は飛騨下呂げろ温泉、湯の島旅館宿泊。今朝高山に行く。角正にて精進料理。
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
下呂げろ湯島ゆのしままで急がせるつもりでした、病人がありましてな」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
飛騨益田ました下呂げろ村大字東上田字フドノ
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)